よわよわサークル主が同人誌即売会で本を売りたい話

 

同人誌を作った。そして売る。

 

これは同人女の生活サイクルの一つである。そんな同人女のひとりである筆者はこの数年間で10作品(小説、漫画、アンソロジー)ほど作って売っているのだが、これがマジで売れない。
これが旬ジャンルだった場合や1万フォロワー超えの壁サークルの場合はただそこにいるだけで飛ぶように売れるだろう。しかし、筆者はどちらにも該当しなかった。そして会場にわざわざ足を運んで買いに来てくれるフォロワーや友人もいない。朝イチでウキウキで入場して自分の本をスペースに並べて、ワクワクしながら売れるのを待つ……が、いつまで経っても売れない。隣のサークルは売れてるのに。結局売れたのは1冊……なんてこともあった。同人誌即売会というのは非常にシビアである。売れない時は本当に売れないのだ。これは心が折れるのも時間の問題である。ただ筆者は心折れポイントより描きたいポイントのが高かったため描き続けることができているが、初心者でこれは結構きつい。初心者こそ、売れた!欲しいですと言って貰えた!の成功体験が必要なのである。そこで、筆者が最近気をつけていることを挙げていくので、ぜひ参考にして欲しい。


①A1サイズクソデカポスターを設置する

とにかく初心者島中サークルに売れて欲しいので一番効果的だったものから書いていく。
筆者の体感ではこれが一番効果的だった。とにかくデカく、色は派手に。そして言いたいことを箇条書きに。絵なんか必要ない。目を引いて言いたいことが伝わればいい。
例として、筆者は「(ジャンル名)死体埋めアンソロジーあります」と蛍光ピンクのA1サイズポスターを掲示したことがある。その時は「え!?死体埋め!?」「うそ!性癖なんです!」「欲しいです!」とたくさんのお姉様が足を止めてくださり、その時は何十冊も売れた。とにかく目を引くことが必要なのだと実感した瞬間だった。A1ポスターはポスター専門印刷所でいつも3000円(送料込)くらいで刷って貰っている。ぜひ参考にして欲しい。

 

 

②卓上ポスタースタンドに本のあらすじや内容をがっつり書く


ポスターで目を引けたら、体感7割くらいの一般参加者が買ってくれる。しかし、中身がわからないものを買うのはな……と思う参加者もいる。気持ちは分かる。見本誌を置けばいい、という意見もあるだろうが、見本誌を読むイコールサークル主からの買ってくれるかも!?のプレッシャーを受けることが確定しているのである。それを忌避する参加者も多い。そこで、卓上ポスターに本のあらすじや登場キャラクターをしっかり書く。すると一般参加者も変なプレッシャーを感じることなく本の内容を把握することができる。以前筆者はA1ポスターなしあらすじポスターもなしで挑んだところ、12時近くなっても1冊も売れなかった。焦ってメモ帳にあらすじをがっつり書いて貼ったところそこから数冊売れた経験があるため、ネタバレにならない程度にあらすじを掲示することは大事なことである。

 

 

サークルカットにCP名とどんな話があるか書く


これはサークルチェックをしっかりする一般参加者に響く。雰囲気イラストサークルカットで何があるのか分からずチェックを後回しにされるより、「○○×☆☆の△△プレイ漫画」「死体埋めアンソロジー」とデカい文字で書く方が何!?絶対欲しい!となるだろう。

 


逆にあんまり頑張っても意味なかったなと思ったものを挙げていく。

 

①pixivへのお品書き投稿


万フォロワー超えなら超有効ではあるが、筆者のようなよわよわサークルや小説サークルには不向きである。最近では一応投稿はするが、X(旧Twitter)のお品書きと同じものをアップする感じになっている。

 

②X(旧Twitter)でCP名タグ付け投稿


これも①と同じ。

 

③装丁を凝る


筆者は金にものを言わせて装丁をゴリゴリに凝る悪癖がある。実際に手に取ってもらえれば素敵!綺麗!とは言ってもらえるのだが、どうにもそこまでたどり着かない。また、表紙は綺麗でも中身がわからない…と買ってもらえるチャンスはあまり増えなかった。

 


以上、よわよわサークル主の筆者がなんとか売りたい!と四苦八苦した結果である。コロナ禍も明け、これからサークル活動をしてみたい!と考える新人サークル主に届いて欲しい。

 

最後に。良い死体埋め作品(うっかり死体を作ってしまった2人がなんとか死体を隠したり埋めたりする話)を募集しています。あるよ、という方はぜひコメント欄にて教えてください。